SDIとディップコーターの歩み

 当社は1997年、プリント基板製造装置である「全自動ディップコーター(ディップコーティング装置)」の製造・販売からディップコーター(ディップコーティング装置)ビジネスに携わって参りました。
 その後、ディップコーター(ディップコーティング装置)に使用するディップコート液の製造メーカー様より、開発・実験用の卓上ディップコーターの製造を依頼されたことから、実験用・卓上型ディップコーター(ディップコーティング装置)DTシリーズの製造・販売を手掛けることとなりました。

 2004年、京都リサーチパークへの移転後、京都大学より「超低速ディップコーター」の開発・製造を依頼され、当時は業界最低速「ナノディップコーター」(ND-0407)の開発・製造に至ることとなりました。

 ナノディップコーターは、財)京都産業21主催の「平成16年度ビジネスプラン可能性支援事業」(※写真A参照)に採択され、(※写真B参照)にあります「超低速ディップコーターに関するフィジビリティ・スタディ調査報告書」に基づいて、その後のディップコーター(ディップコーティング装置)ビジネスの展開を図って参りました。

 当社は超低速のディップコーター(ディップコーティング装置)とタッチパネル方式に拘って参りました。

 超低速ディップコーター(ディップコーティング装置)はこの速度を実現することにより、従来のディップコート利用分野から全く新たな分野への進出のきっかけとなりました。 

 ナノレベルの制御を可能とすることにより、それまではディップコーター(ディップコーティング装置)の販売先は主にプリント基板メーカーでしたが、オパール膜、フォトニクス結晶、光触媒、太陽光パネル、電子デバイス、光学レンズ、表面処理、物質科学等のご研究されておられる、多くの大学研究室、産総研はじめ多くの公的機関、民間メーカーのR&D部門からご相談を頂き、現在のディップコーター(ディップコーティング装置)ビジネス形態が出来上がりました。もちろん、多くの先生方のアドバイス、お叱りをお受けしたことも多々ございましたが、忌憚のないご意見、ご忠告には大変に感謝しております。

 タッチパネル方式は、元々ディップコーター(ディップコーティング装置)ビジネスを製造装置から始めたので、少々コストがアップしても現場で誰でも、簡単に操作しやすい方法と考えたからです。これは少しでもコスト安を考慮される従来の研究・開発装置メーカー様とは少し違った点と思います。私どもはあくまでも研究者目線で、誰にもわかりやすく、簡易に操作できる装置、SDIのディップコーター(ディッピング装置)を購入して本当に良かった、これで研究の成果が上げられた、と感じて頂ける装置の実現を主眼としております。その為には少々のコストは仕方ないと考えております。

 これからもSDIのディップコーター(ディップコート装置)が多くの開発・研究ご担当の方々にご利用して頂き、愛され、多くの成果をあげられます事を節に節に祈っております。また従業員一同、よりよい装置の開発に益々精進してまいります。

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